紫外線とUVケアについて

太陽の光は私たちが生きるのに欠かせない存在ですが、光と共に降り注ぐ「紫外線」ほどお肌にとってやっかいな存在はありません。

 

日に焼けた小麦色の肌を「健康的」と言えるのは見た目の印象だけのこと。

 

紫外線がお肌に与えるダメージは日々蓄積されていき、しかも若い頃はそれに気がつきにくいため、

 

10年後、20年後に後悔……

 

なんてことになりかねません。

 

健康的で美しいお肌を保つためには、紫外線のことをよく知り、若い頃から徹底的にブロックすることが一番です。

 

超コワイ?紫外線とはいったいナニモノ?

名前だけはよく知られている「紫外線」ですが、そもそも紫外線とはどういうものなのでしょうか。

 

太陽から地球にやってくる光には、私たち人間の目に見える「可視光線(かしこうせん)」と、目に見えない光の二種類があります。

 

目に見える可視光線はいわゆる「虹色」の七色で、赤が最も波長が長く、紫が最も波長が短い光です。

 

この可視光線の赤よりもさらに波長が長いものが「赤外線」、紫よりも短いものが「紫外線」で、人の目に見える光の波長から外れているため、見ることはできません。

 

紫外線を「UV」と呼ぶのは「Ultra Violet」というラテン語が元になっており、これは「紫を超えた」という意味があります。

 

私たちの暮らしの中で熱源やセンサーとして使われる赤外線とは違い、化学的な作用の強い紫外線は、殺菌や消毒などに用いられています。

 

また、お肌にとっては大敵ですが、ビタミンDの生成など生きるために必要な一面もあるため、100%悪者であるとは言いきれません。

 

紫外線はそれぞれ波長の長さによって「UV-A」「UV-B」「UV-C」と3つに分類されています。

 

3つの紫外線とは?

 

UV-A

 

紫外線の中では最も波長が長く、B波やC波に比べるとエネルギーは弱めです。

 

そのかわり季節や天候を問わず一年中降り注ぎ、真皮(しんぴ)と呼ばれるお肌の奥にじわじわ浸透してコラーゲンを壊し、シワやたるみの原因となります。

 

また、紫外線の刺激で生まれたメラニン色素を酸化させることで、お肌に色素沈着を起こしてしまう大変やっかいな存在です。

 

一年を通して紫外線ケアが必要と言われるゆえんは、このA波にあるといえます。

 

このUV-Aをブロックする効果の目安が「PA」で「+」が多いほどその効果が強いことを示しています。

 

 

 

UV-B

 

紫外線の中では中くらいの波長で、春から秋にかけて量が多く、特に真夏の時期は冬場のおよそ五倍と言われています。

 

お肌の奥まで浸透するA波とは違い、B波は主に肌表面の表皮に影響を与えます。

 

また、B波はA波よりもエネルギーが強いためより危険度がさらに高く、真っ赤な日焼けを引き起こしたり、ひどい場合は皮膚がんの原因になることもあります。

 

ですがこのUV-BはビタミンDの生成に関わっているため、全く浴びないでいるとビタミンDが不足して、骨が弱くなったりひどい場合は変形することもあるのが困りもの。

 

UV-Bを何分ブロックできるかを示したものが「SPF」で、SPF1=20分に相当します。
「SPF10」という表示なら20分×10=200分ですので、およそ三時間の日焼け止め効果があるという計算になります。

 

 

 

UV-C

 

三つの紫外線の中で最も波長が短く、生物の体を破壊する可能性が非常に高い、とても危険な紫外線です。

 

ただし、地球を覆っているオゾン層によって阻まれ、本来なら地上にまで届くことはありません。

 

近年オゾン層の破壊や減少が環境問題として注目されているのは、オゾン層が壊れてしまうとC波が地上に降り注ぎ、ありとあらゆる生き物にとって危険だからです。

 

日焼け止めチョイスの決め手はここをチェック!

紫外線と上手に付き合い、お肌へのダメージを最小限に食い止めるためには、やはり日頃のケアが重要。

 

UVケアの必需品といえば、やはり日焼け止めですが、日焼け止めはただ「PAやSPFの数値が高いもの」を選べばいいというわけではありません。

 

日焼け止めを選ぶポイントは?

 

SPFとPAの数値をチェック

 

A波とB波のどちらもきちんとブロックするためには、両方の数値が用途に合っているかを確認しましょう。

 

SPFやPAの数値は高いほど紫外線のブロック効果が期待できますが、高くなるほどお肌への負担もかかってしまうもの。

 

リゾート用の数値の高い1本で済ませず、紫外線の強さやシーンに合わせて惜しまず使い分けるのがベストです。

 

 

成分からお肌への刺激を考える

 

日焼け止めに含まれている紫外線をブロックする成分には、「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の二種類があります。

 

散乱剤は紫外線を物理的に跳ね返すもので、お肌に優しいのですが、汗で流れやすく使用感もこってりしているのが特徴です。

 

一方、吸収剤は紫外線を吸収して別のエネルギーに変えるもので、汗に強い上、さらっとした使用感で白浮きしにくいため、好んで選ばれています。
ただし化学反応によって紫外線をブロックしているため、特にお肌が敏感な人には刺激になることがあります。

 

敏感肌が気になる人は、「吸収剤フリー」や「ノンケミカル」などの吸収剤を使っていないもの、または敏感肌用の特別な吸収剤を採用した日焼け止めを選んだほうが無難です。

 

 

使い勝手や使用シーンを考える

 

日焼け止めにもジェルやクリーム、スプレーなどさまざまなタイプがあります。

 

それぞれの使用感や使うシーンを考えながら、自分に合った適切なものをチョイスするようにしましょう。

 

さらりとした使用感が心地よいジェルタイプは、お肌への刺激が強いものが多いため、敏感肌の人は成分などを慎重に吟味する必要があります。

 

肌質をあまり選ばず広く使えるのはクリームタイプや乳液タイプですが、ウォータープルーフのものは肌への負担がかかるため、普段使いするには避けたいところ。

 

 

ウォータープルーフの日焼け止めは、屋外で塗りなおしが長時間難しかったり、特に強い日差しや水にさらされるレジャーシーンなど、必要な状況に応じてピンポイントにチョイスしましょう。

 

 

紫外線は目に見えない、熱のように刺激として感じることすらできないので、「毎日降り注いでいる」という自覚が薄いもの。

 

日焼けも若い頃にはすぐ回復してしまうため、ついついケアを怠ってしまい、そのダメージが現れてから後悔する人はきっと多いことでしょう。

 

10年後、20年後の自分のためにも、今からしっかり紫外線対策をしておきたいものですね。



























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