「治らない」の判断を下すその前に知っておきたい敏感肌の真実

さまざまな肌トラブルの中でも、敏感肌に困っている人は本当に多いですよね。

 

そして同時に、「敏感肌は体質だから仕方がない」「何をしたって私のお肌にはムダ」と、最初から諦めモードの人もよく見かけます。

 

ですが、本当に全ての敏感肌が「何をしたってムダ」なのでしょうか?

 

そもそも敏感肌とは、どういうお肌のことを言うのか、あなたはご存じですか?

 

敏感肌っていったい何?曖昧な言葉の裏にあるお肌の悲鳴

 

「敏感肌」という言葉はとてもよく見かけますが、具体的に何がどうなれば敏感肌かと問われれば、非常に曖昧なイメージです。

 

一般的に言われているのが、「お肌のバリア機能が低下して、さまざまな刺激に対して敏感になっている」状態のこと。

 

バリア機能低下の原因として最も言われているのが、お肌の乾燥です。

 

まず、お肌には「外的刺激から体を守る」「体内の水分が蒸発するのを防ぐ」という重要な役目があります。

 

健康なお肌は、角質細胞の隙間にセラミドなどの保湿成分がたっぷりで、そのバリア機能がしっかり働いています。

 

また、適切な量の皮脂が皮脂膜(ひしまく)を作ることで、お肌を乾燥から守っています。

 

 

これが、加齢などの影響で角質層の水分が30%以下まで下がってくると、いわゆる「乾燥肌」の状態になってきます。

 

乾燥肌は、細胞間の保湿成分が減って水分をうまくキープできず、角質層が乱れてお肌のバリア機能が低下してしまいます。

 

洗顔後に何もつけない状態でいると、肌がつっぱって我慢できないようなら、角質層の保水力が落ちていると言えるでしょう。

 

そして、その乾燥肌がさらに進行し、角質層の水分が10%を切る頃になると、バリア機能はさらに低下し、些細な刺激にも敏感になります。

 

髪の毛が触れてかゆみが出たり、化粧水がヒリついたり、すぐに赤くなってしまったり……

 

これがまさに、よく知られている「敏感肌」の状態です。

 

外的刺激に弱いアレルギー体質の人や、生まれつきセラミドなどの保湿成分が少ない人は、特に敏感肌になりやすいと言えるでしょう。

 

気付かないうちに自分で作ってしまう「思い込み敏感肌」って?

生まれつきの体質や性質といった内的要因による敏感肌以上に、お肌の素質には問題がないのになぜか敏感肌だという人が多くいます。

 

これは、間違ったスキンケアや生活習慣によって起こる肌荒れを、生まれつきの敏感肌と思い込んでいる「思い込み敏感肌」の可能性があります。

 

原因を作っているのは自分なのに、体質のせいだと思っているため、根本的な原因の解決にたどり着けず、改善できないパターンです。

 

「少し前までは何ともなかったのに、最近急に敏感肌になった」というような人は要注意。

 

正しいスキンケアを行い、生活習慣の乱れを整えれば、思い込み敏感肌はセルフケアでの改善の見込みが大いにあります。

 

まとめ|敏感肌っていったい何?

 

乾燥肌が進むことでお肌のバリア機能が低下し、敏感肌を招く

 

アレルギー体質、もともと保湿成分が少ないなど生まれつきの要因もある

 

加齢などで肌の保湿成分が減少することでも起こりやすくなる

 

間違ったケアや生活習慣の乱れからくる「思い込み敏感肌」が多い

 

思い込み敏感肌は適切なケアや生活習慣の見直しで改善できる

 

 

⇒ アレルギー体質による敏感肌の詳細はこちら

 

脱・敏感肌を目指すスキンケア術とは

 

敏感肌の改善には、その前段階である乾燥肌をつくらないこと。

 

そのためには何よりも保湿ケアが重要になってきます。

 


ここでよくある間違いケアが、「保湿=水分=化粧水」という考え方で、ばしゃばしゃと化粧水を大量に使う方法。

 

敏感肌は水分をたくわえる力が弱っており、そこに外側から水分を塗りつけたところで、蒸発してよけい水分を逃がしてしまいます。

 

また、化粧水に含まれるアルコール分などの成分は、刺激に過敏な状態ではとてもしみやすいのです。

 

化粧水は低刺激のものを最小限にするか、それでもしみるようならいっそ中止する勇気を。

 


そのかわり、セラミドや天然保湿因子といった、お肌の内側にある保湿成分を補う作用の高い美容液やクリームで、保水力を高めるケアをします。

 

化粧水や美容液をつけるときは、コットンではなく手のひらを使います。

 

どんなに肌にやさしいコットンでも、バリア機能の崩壊したお肌にとっては余計な刺激となることが多いのです。

 

保湿前の洗顔は、低刺激の石けんなど肌に優しいアイテムを選び、ごしごしこすらないこと。

 

高温のお湯はお肌をさらに乾燥させるため、人肌程度のぬるま湯を使います。

 

すすぎの際は、おでこの生え際や耳の際など、すすぎ残しのないように十分気を付けましょう。

 

たとえ低刺激の石けんでも、弱った肌に泡が残ってしまうと、かぶれやかゆみの原因になりかねません。

 

まとめ|脱・敏感肌を目指すスキンケア術ポイント

  • 化粧水をばしゃばしゃ大量につける→よけい乾燥するのでNG
  • しみやすい化粧水は無理に使わない
  • セラミドなど保湿成分を補う美容液やクリームで内側の保水力アップ
  • コットンは使わない
  • 洗顔は低刺激せっけんを使いぬるま湯で行い、すすぎ残しに注意

 

お肌が敏感だからこそ知っておきたい敏感肌メイク術

敏感肌は外的な刺激に弱くなっており、とりわけお肌に深刻なダメージを与える紫外線への耐性が低下しています。

 

負担になるから肌には何もつけない、という人は多いですが、敏感肌だからこそ紫外線対策は重要です。

 

ただし、日焼け止めクリームや化粧下地は、敏感肌への負担大。

 

ファンデーションは負担だろうと、日焼け止めクリームだけにする人もいますが、実はそちらのほうが敏感肌にはよくありません。

 

保湿クリームを化粧下地の代わりとし、その上から軽いパウダーファンデーションかルースパウダーを使うとよいでしょう。

 

パウダーファンデーションやルースパウダーには、通勤通学の行き帰り程度なら耐えうるだけのUV効果があるのです。

 

それだけでは心もとなさを感じるようなら、濃い色の日傘などのアイテムを使うのも良いですね。

 

アイメイクをしたい場合、ウォータープルーフなどクレンジングで肌に負担がかかるものは避けておきましょう。

 

まとめ|敏感肌メイク術ポイント

  • UV対策は必須だが負担の大きい日焼け止めは使わない
  • 外出は保湿クリーム+パウダーファンデーションorルースパウダーで
  • アイメイクは落としやすいものに
  • 日傘などのUVケアアイテムも併用する

 

体の中からお肌を変える!敏感肌のための生活改善術

「思い込み敏感肌」の根本的な原因となりやすい生活習慣も、大切な改善ポイントです。

 

非常にありがちなのが、睡眠不足と食生活の偏り。

 

傷ついた細胞を修復したり、新しいお肌の細胞をつくるターンオーバーを促すためには、3〜4時間はしっかり熟睡したいもの。

 

睡眠の深さは一定のリズムで変化するため、それを考慮して毎日6〜7時間は睡眠時間を確保しましょう。

 

「どの時間帯に寝るか」よりも「何時間熟睡できるか」のほうが重要です。

 

次に、お肌の細胞を作るために必要な、動物性タンパク質、ミネラル、アミノ酸、ビタミンなどの栄養素を、食事からとるようにしましょう。

 

特に若い女性に見られるのが、ダイエットに執心するあまり、野菜や植物性タンパク質に偏りすぎた食事です。

 

脂肪分ばかりを気にして動物性の食材を敬遠していると、肌や血液を作るための栄養が足りなくなることが多々あります。

 

そうなると、セラミドなど細胞間の保湿成分がうまく作られなかったり、お肌がもろくなったりして、乾燥したり刺激に弱くなるのです。

 

また、女性によく見られる貧血をおこすと、酸素がお肌のすみずみまで行き渡らずに、ターンオーバーが乱れる一因となります。

 

レバーなどに含まれる鉄分もしっかりとるよう心がけましょう。

 

まとめ|敏感肌のための生活改善術ポイント

  • 6〜7時間の睡眠時間を毎日キープ
  • 寝る時間帯より何時間寝られるかを重視する
  • 肌をつくる材料となる動物性タンパク質、ミネラル、アミノ酸、ビタミンをとる
  • 貧血による酸素不足からのターンオーバーの乱れには鉄分をとる

 

あれをすればかぶれる、これを使えばしみる……そんな八方塞がりになってしまいがちな敏感肌。

 

もう何をやってもだめだと諦める前に、自分の敏感肌は何からきているのか、これまでのケアが間違っていなかったか、まず原因を探ってみましょう。

 

正体不明の漠然とした「敏感肌」のままでいた頃よりも、回復への道がよりはっきりと見えてきますよ。



























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